『トム・クランシーシリーズ レインボーシックス3』は、2003年にユービーアイソフトからPC向けに発売され、2004年以降にXboxおよびPlayStation 2向けにも展開されたタクティカルFPSで、『レインボーシックス』シリーズの第3作目にあたる作品です。

本作は、国際的な対テロ部隊「レインボー」を率いるプレイヤーが、世界各地で発生するテロ事件に対処する任務に挑む構成となっています。PC版では『レイブンシールド』のサブタイトルが付与され、Unreal Engine 2を採用したことでグラフィックと物理挙動が大幅に向上。部位ダメージによる行動制限や、銃器のカスタマイズ、作戦立案フェーズなど、戦術性の高いゲームプレイが展開されます。

一方、コンソール版（PS2/Xbox）では『レインボーシックス3』のタイトルのみで発売され、プランニング機能が廃止されるなど、より直感的な操作とストーリー重視の構成に変更されています。Xbox版ではボイスコミュニケーターによる味方への指示が可能となり、戦術的な連携が強化されています。シリーズの中でも特にリアルな戦闘描写と緊張感のある潜入任務が評価されており、以降の『レインボーシックス ロックダウン』『ベガス』シリーズへと続く礎を築いた作品です。