『シャドウ オブ ローマ』は、古代ローマを舞台に、シーザー暗殺事件の真相を追う2人の主人公の視点から物語が進行するPlayStation 2専用のアクションアドベンチャーゲームで、2005年3月10日にカプコンより発売されました。

本作は、戦士アグリッパと若き貴族オクタビアヌスの2人を操作しながら、戦闘と潜入の異なるゲーム性を交互に体験する構成です。アグリッパ編では、剣闘士として闘技場で観客を沸かせる戦闘パートが展開され、敵を倒すだけでなく「サルボプレイ」と呼ばれる派手な技で観客の歓声を得ることで、武器やアイテムが投げ込まれる仕組みが導入されています。闘技には殲滅戦、チーム戦、戦車レースなど多彩な形式が用意されています。

一方、オクタビアヌス編では、シーザー暗殺の真相を探る潜入パートが展開され、変装・尾行・アイテムの活用などを駆使して警備の目をかいくぐりながら情報を収集します。ステージごとに異なる仕掛けが用意されており、潜入の緊張感と謎解きの要素が融合しています。

日本版では、海外版に存在する欠損表現(手足の切断など)が削除されており、死体も一定時間で消える仕様に変更されています。プロデューサーは稲船敬二、開発には小野義徳が関わっており、映画『グラディエーター』の影響を受けて企画されたタイトルでもあります。