『イース -ナピシュテムの匣-』は、2005年にKONAMIからPlayStation 2向けに発売されたアクションRPGで、日本ファルコムが2003年にPC向けに発表した『イースVI -ナピシュテムの匣-』をベースとした作品です。本作は『イース』シリーズの第6作目にあたり、シリーズ初の3Dグラフィックを採用した意欲作となっています。

物語は、赤毛の冒険者アドル・クリスティンが巨大な渦に囲まれた孤島「カナン諸島」に流れ着き、古代文明の遺産“ナピシュテムの匣”を巡る謎に挑むところから始まります。プレイヤーはアドルを操作し、ジャンプや剣技を駆使してダンジョンやフィールドを探索。精霊の力を宿した“エメラス武器”を強化することで、攻撃方法が変化し、戦闘に戦略性が加わります。

PlayStation 2版では、アニメーションムービーや新規イベントが追加され、原作PC版とは異なる演出が楽しめます。神話的な世界観と登場人物との交流が物語に深みを与え、アドルの冒険譚としてもシリーズの転換点となる一作です。