『紅忍 血河の舞』は、2005年にビベンディ・ユニバーサル・ゲームズよりPlayStation 2向けに発売されたステルスアクションゲームです。プレイヤーは美少女くノ一「紅(くれない)」を操作し、父の仇を討つために忍術と暗器「鉄弦(てつげん)」を駆使して任務を遂行します。鉄弦は敵の拘束・切断・移動補助など多彩な用途があり、壁走りや水遁などの忍術と組み合わせることで、独自のアクション性が展開されます。

ゲームはステージクリア型で進行し、隠密行動と直接戦闘の選択が可能です。敵の視界や音に注意しながら進むステルス要素に加え、鉄弦による瞬殺・瞬刻といった一撃必殺技が導入されています。また、紅の色気を利用して敵を油断させる「誘惑」アクションも存在し、戦術の幅を広げています。一部ステージでは高難度のアクション操作が要求され、カメラワークや視点切り替えに関する評価は分かれる傾向があります。

物語は、武田家に仕える紅が、父の死の真相と新型兵器を巡る陰謀に立ち向かう構成です。登場人物には、紅を育てた千代女、妹分の明美、指導役の善三などが登場し、忍軍内の葛藤や忠誠心が描かれます。紅の声は安達祐実が担当し、キャラクターデザインにはD.K氏、脚本・演出には佐藤信介氏が参加するなど、豪華な制作陣による演出が施されています。