『ツキヨニサラバ』は、2005年2月24日にタイトーよりPlayStation 2向けに発売されたガンアクションゲームで、漫画家・皆川亮二がキャラクターデザインを手がけたハードボイルドな世界観が特徴です。

本作は、イタリア・ローマを舞台に、マフィア組織のヒットマンとして暗躍する主人公・クロウの復讐劇を描いた3Dアクションシューティングです。プレイヤーは「ガンスリンガー」と呼ばれる特殊能力を持つクロウを操作し、銃撃戦を中心としたミッションを遂行していきます。時間の流れを遅く感じる「スローモーション」能力を駆使し、スタイリッシュな戦闘を展開することが可能です。

ゲームはミッション制で進行し、ステージごとに異なる目標や敵配置が用意されており、戦略的な立ち回りが求められます。また、クリア後には難易度「ハード」「ベリーハード」「ハードコア」などが順次解放され、やり込み要素も充実しています。隠しキャラクター「ブラックアリス」や「ボリス」なども登場し、プレイスタイルに応じた選択が可能です。

演出面では、皆川亮二によるキャラクターデザインと、置鮎龍太郎・小杉十郎太郎ら実力派声優陣によるボイス演技が物語に深みを与えています。バーの歌姫ケイコとの交流や、相棒ジューダスとの関係性など、ドラマ性の高いストーリーも魅力のひとつです。

『ツキヨニサラバ』は、漫画家・皆川亮二がキャラクターデザインを担当したオリジナル作品で、特定の漫画や小説を原作に持たない完全新規タイトルです。『スプリガン』『ARMS』などで知られる皆川の作風が色濃く反映されており、ハードボイルドな世界観と緻密な人物描写がゲームの演出に活かされています。