『麻雀三国志』は、中国後漢末期の動乱を駆け抜けた英雄たちが一堂に会し、戦場ではなく雀卓を囲んで覇権を争う本格4人打ち麻雀ゲーム。2004年12月16日に毎日コミュニケーションズからPlayStation 2で発売されました。開発には歴史シミュレーションの雄であるコーエーが携わっており、同社の看板タイトル『三國志』シリーズの武将データと、『麻雀大会』シリーズで培われた思考ルーチンが融合した、両ファンにとって夢のコラボレーションとも言える作品です。
ゲームの目的は、曹操、劉備、孫権といった君主だけでなく、名もなき配下や文官に至るまで総勢256名もの武将たちと対局し、最強の雀士の座を掴み取ることです。プレイヤーは魏・呉・蜀・他勢力の中から所属を選び、敵対勢力の武将を麻雀で撃破していく「天下統一モード」や、持ち点(ライフ)が尽きるまで勝ち抜き戦を行う「千人斬りモード」など、趣向を凝らした多彩なルールで腕を競います。本作の核心は、イカサマを一切排除しながらもキャラクター性を色濃く反映した思考エンジンにあります。好戦的な武将は攻撃重視でガンガン攻め、知略に長けた軍師は手堅く守りながら隙を突くといった、まるで本人がそこにいるかのような打ち筋が、対局の臨場感を高めています。
本作の最大の特徴は、PS2の描画能力を活かした快適なインターフェースと、歴史ファンを唸らせる圧倒的なボリュームです。対局中は牌が見やすく表示されるだけでなく、対戦相手の顔グラフィックやカットイン演出が戦いを盛り上げます。また、主要な英傑だけでなくマイナーな武将まで網羅されており、それぞれの列伝を閲覧できるデータベース機能も充実しているため、麻雀を打ちながら三国志の世界観にも深く浸れる環境が整っています。
本作に登場する武将たちの活躍や、三国志の壮大な歴史物語を、吉川英治の格調高い文章で余すところなく描いた、日本における三国志文学の金字塔です。
三国志(吉川英治歴史時代文庫)













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