『RPGツクール(PlayStation 2版)』は、2004年12月16日にエンターブレインより発売された3D対応のRPG制作ツールです。本作はシリーズ初のフル3D化を特徴としており、フィールド・街・ダンジョンなどのマップを立体的に構築できるようになりました。開発はサクセスが担当しています。
制作の簡略化をコンセプトに掲げ、初心者でも短時間でゲームを完成させられるよう設計されています。キャラクターやマップ、イベントの作成はGUIベースで行われ、戦闘はアクティブタイム方式のサイドビューを採用しています。ただし、登場人物の上限が100人、マップ構造の制限、トンネルや複雑な地形の作成不可など、自由度の低さが指摘されました。
また、3D化に伴う長いロード時間や、キャラクターグラフィックの癖の強さ、イベント演出の制限などが評価を分ける要因となりました。一方で、BGMの完成度は高く、音楽面では一定の評価を得ています。シリーズとしては『RPGツクール5』の次にあたる作品ですが、ナンバリングは付けられていません。
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