『Φなる・あぷろーち』は、深刻な少子化に歯止めをかけるため、政府が主導して国民の結婚相手を選定する国家プロジェクト「RTP(Re-creation the True love Project)」が施行された日本を舞台にした恋愛アドベンチャーゲーム。2004年10月07日にプリンセスソフトからPlayStation 2で発売されました。平凡な学生生活を送っていた主人公・水原涼のもとに、ある日突然、武装した黒服の男たちと共に一人の美少女が現れます。彼女の名は益田西守歌。絶大な権力を持つ議員の娘であり、政府によって選ばれた涼の「許嫁」でした。拒否権なしで始まる同居生活と、愛と権力が交錯するドタバタラブコメディが幕を開けます。
プレイヤーは主人公となり、強引に押しかけてきた許嫁・西守歌との生活を送りながら、妹のへきルや幼馴染、バイト先の先輩といった周囲のヒロインたちとの関係を深めていきます。西守歌は、その美貌と権力を武器に猛烈なアプローチを仕掛けてきますが、主人公には選択の自由が残されています。国家が決めた運命の相手に従うのか、それとも自らの意志で愛する人を選ぶのか。コミカルな日常描写の中にも、自分の将来や「幸せな結婚」とは何かを問いかけるテーマが内包されており、プレイヤーの決断が物語の結末を大きく左右します。
西又葵氏(Navel)による華やかで可愛らしいキャラクターデザインが、本作の世界観を決定づけています。お嬢様でありながら一途で健気な西守歌をはじめ、個性豊かなヒロインたちがフルボイスで物語を盛り上げます。また、本作はゲーム発売と同時期にテレビアニメ化も行われるなど、大規模なメディアミックス展開がなされました。オープニングテーマ「angelica」などの楽曲も人気を博し、当時の「萌え」文化を象徴する作品の一つとして多くのファンに支持されました。
キャラクターデザインを担当した西又葵氏は、『SHUFFLE!』などで知られる美少女ゲーム界のトップクリエイターです。本作のアニメ版や関連楽曲も高い評価を得ています。西又葵氏の描くキャラクターの魅力や、当時のメディアミックスの熱気に興味を持った方は、氏の画集やアニメ版の映像ソフトを手に取ることで、その華やかなビジュアル世界をより深く楽しむことができるでしょう。













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