『兎-野性の闘牌-THE ARCADE 山城麻雀編』は、2004年9月16日にサミーよりPlayStation 2向けに発売された麻雀ゲームで、漫画『兎-野性の闘牌-』(原作:伊藤誠)を題材としたアーケード版の移植作品です。
本作は、2003年に稼働したアーケード版『兎-THE ARCADE-山城麻雀編』をベースに、原作コミックス第7巻までのストーリーを再現した「レジェンドモード」を中心に展開されます。プレイヤーは、原作に登場するキャラクターたちと対局しながら、麻雀を通じて物語を進めていきます。キャラクターごとに特殊能力が設定されており、イカサマ技や心理戦を駆使した対局が展開されるのが特徴です。
ゲームモードは3種類あり、ストーリーを追う「レジェンドモード」、高難易度の課題に挑戦する「チャレンジモード」、自由対局が可能な「フリーモード」が用意されています。対局形式は全8種類で、4人戦や2対2のコンビ戦など多彩なルールに対応しています。登場キャラクターは20人以上で、それぞれ異なる能力や打ち筋を持っており、対戦相手によって戦略が変化します。
演出面では、対局中にキャラクターがカットインする演出や、能力発動時のエフェクトなどが原作の雰囲気を再現しており、ファンアイテムとしての側面も強い作品です。ただし、ストーリーモードのボリュームやバランス面については賛否が分かれており、原作ファン向けの内容となっています。
『兎-野性の闘牌-』は、伊藤誠による麻雀漫画で、1996年から2002年まで『近代麻雀』(竹書房)にて連載されました。主人公・武田俊が、裏社会で繰り広げられる命を懸けた麻雀勝負に挑む姿を描いた作品で、心理戦やイカサマ技が飛び交う緊迫した展開が特徴です。ゲーム版『山城麻雀編』では、原作第7巻までのエピソードを再現し、登場人物の能力や対局演出を忠実に再現しています。













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