『Run Like Hell』は、2004年9月2日にカプコンから日本国内向けに発売されたPlayStation 2用サバイバルアクションゲームです。舞台は宇宙ステーション「フォルセッティ」。主人公ニコラス・コナーは、調査任務から帰還すると施設が未知のエイリアン種族「ザ・レース」に侵略されており、婚約者サマンサの行方も分からない状況に直面します。プレイヤーは彼の視点で、崩壊しつつあるステーションを探索しながら、敵との戦闘や謎解きを通じて真相に迫ります。
戦闘は三人称視点で展開され、銃火器を用いたガンアクションが中心です。敵に照準を合わせて攻撃するロックオン機能が搭載されており、弾薬の補充は必要ですが、ほとんどの武器は無限に使用可能です。特定の場面では、逃走シーケンスが発生し、プレイヤーは障害物を回避しながら追跡者から逃げ切る必要があります。この際、アナログスティックとボタン入力を組み合わせてジャンプや回避を行う演出が緊張感を高めます。
物語は、ニコラスが生存者を探しながらサマンサの手がかりを追う展開で進行します。ステーション内は徐々にエイリアンの巣へと変貌していき、プレイヤーはその変化を目の当たりにします。登場人物の音声にはランス・ヘンリクセンやマイケル・アイアンサイドなど豪華な俳優陣が起用され、演出面でも重厚なSFドラマが展開されます。BGMにはThree Days GraceやBreaking Benjaminの楽曲が使用され、戦闘や逃走シーンを盛り上げます。
PlayStation 2版は、グラフィックの質感が重厚で、暗い宇宙空間の雰囲気を演出しますが、カメラワークの不安定さや視点移動の速さが3D酔いを誘発することもあります。操作性はシンプルながら、一部のイベントでは反応速度が求められ、緊張感のあるプレイ体験が味わえます。
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