鋼の錬金術師 ドリームカーニバルは、2004年にPlayStation 2向けに発売されたタッグ対戦アクションゲームで、TVアニメ「鋼の錬金術師」(2003年版)を原作とした作品です。原作のシリアスな物語とは一線を画し、ギャグ要素を前面に押し出した“お祭りゲーム”として登場し、ファンの間で異色の存在として語られています。発売当時は、原作の人気キャラが多数登場する対戦形式と、フルボイスによる掛け合いが話題となりました。
プレイヤーは2対2のチームバトル形式で、エドワードやアルフォンス、ロイ・マスタング、ラストなどのキャラクターを操作し、ステージ上のギミックやアイテムを駆使して戦います。錬金術師はフィールドの樽やドラム缶を練成して武器に変えることができ、一般人キャラは武器の強化や投擲などで個性を発揮します。技の発動にはゲージを消費し、最大ゲージ時には強力な超必殺技が使用可能。アルが鎧の中から猫軍団を放出するなど、ネタ技も満載です。
ストーリーは、大総統キング・ブラッドレイが気まぐれで開催した武術大会を舞台に、各キャラが願いを叶えるために参戦するというオリジナル展開。ヒューズ中佐とイズミ師匠の「家族自慢バトル」や、マスタングの“無能ネタ”を活かした演出など、原作ファンにはたまらない掛け合いが多数収録されています。ギャグ回を意識したシナリオ構成により、陰鬱な本編とは異なる軽快な雰囲気が漂います。
PlayStation 2専用タイトルとして、グラフィックはアニメ準拠のキャラデザインを採用し、ステージ演出も賑やかで視覚的に楽しい構成です。サウンド面では、2003年版アニメの第3クールOPを使用し、フルボイスの会話パートが物語への没入感を高めています。格闘ゲームとしての完成度はシンプルながら、キャラゲーとしての魅力とファンサービスに満ちた一本です。
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