『東京魔人學園外法帖血風録』、2004年8月12日にマーベラスインタラクティブから発売されたPlayStation 2対応の學園伝奇ジュヴナイル(シミュレーションRPG)。幕末の動乱期と現代の東京、二つの時代を股にかけて繰り広げられる、「力」を持つ少年少女たちの過酷な運命と絆を描いた大河ドラマ作品です。
本作は、2002年にPlayStationで発売された『東京魔人學園外法帖』を大幅にリメイクした完全版です。物語は、新撰組や維新志士たちが活躍する幕末を舞台にした「陽の章」と、その魂を受け継ぎ現代で邪教集団と戦う「陰の章」の二部構成で描かれます。さらに本作では、物語の真相に迫る第3の章「邪の章」が追加され、北欧神話をベースにした壮大な伝奇ストーリーが完結へと導かれます。
ゲーム進行の鍵を握るのは、今井秋芳監督作品の代名詞とも言える「感情入力システム」です。会話の選択肢として言葉を選ぶのではなく、「愛・友・同・喜・悩・怒・悲・冷」という8つの感情から一つを選んで意思表示を行います。この選択によって相手の反応が変化し、仲間との絆の深さが変わり、物語の結末や仲間の生死にまで影響を及ぼします。
戦闘パートは、クォータービュー形式のターン制バトルを採用しています。仲間の好感度が高いほど連携攻撃の威力が増すなど、アドベンチャーパートでの行動が戦局を左右します。豪華声優陣によるボイスの追加や、演出の強化により、熱く切ない「魔人」たちの生き様がより鮮烈に描き出されています。
本作は、2002年にアスミック・エース エンタテインメントから発売されたPlayStation用ソフト『東京魔人學園外法帖』のリメイク作品です。『東京魔人學園剣風帖』に続くシリーズ第2作(時系列的には過去と未来)にあたり、今井秋芳監督による独特の世界観と「感情入力システム」が熱狂的なファンを生み出しました。PS2版では『九龍妖魔學園紀』のエンジンをベースにシステムが刷新されています。












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