2004年、横山光輝の名作漫画を原作とするTVアニメ『鉄人28号』の放映に合わせて、PlayStation 2用ゲームとして登場した『鉄人28号』は、巨大ロボットをリモコンで操るという、世代を越えた夢を現実にした作品です。開発を手がけたのは『リモートコントロールダンディ』や『ギガンティックドライブ』で知られるサンドロット。彼らの技術と発想が結集された本作は、単なるキャラゲーの枠を超え、独自の操縦体験を提供します。

プレイヤーは主人公・金田正太郎を操作し、街中を移動しながら鉄人28号を遠隔操縦します。鉄人の視界を確保するために正太郎の位置取りが重要となり、戦闘中も彼の安全を確保しながら指示を出すという、緊張感と戦略性が融合したプレイスタイルが特徴です。鉄人は周囲の建物やオブジェクトを掴んで投げることができ、敵ロボットとの戦いはまるで特撮映画のような迫力に満ちています。

戦闘では、左右の腕を使い分けた攻撃やチャージによる必殺技、空中飛行など多彩なアクションが可能です。敵ロボットを掴んで振り回す、建物を武器にするなど、自由度の高い戦闘が展開され、プレイヤーの創意工夫が試されます。また、ストーリーモードではX団との戦いを軸に、勧善懲悪の王道展開が描かれ、原作の雰囲気を踏襲しつつもゲーム独自の展開が楽しめます。

本作は2004年アニメ版のキャストを起用し、豪華声優陣による賑やかな掛け合いが戦闘を盛り上げます。昭和30年代を意識した街並みは破壊可能で、鉄人の巨大感と暴れ回る爽快感が存分に味わえます。正太郎が鉄人の手に乗って空を飛ぶなど、夢のような演出も随所に盛り込まれており、ファンの心をくすぐる仕掛けが満載です。

PlayStation 2の性能を活かしたグラフィックは、鉄人の金属質な質感や街のディテールを丁寧に描き出し、重厚なBGMと相まって没入感を高めます。操作はシンプルながらも、巨大ロボットを操る感覚を損なわない絶妙なバランスで設計されており、ロボットアクションゲームとしての完成度も高い一作です。

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