『スタンダード大戦略 電撃戦』は、第二次世界大戦のヨーロッパ戦線を舞台に、ドイツ国防軍を率いてポーランド侵攻から北アフリカ戦線までの激闘を勝ち抜く戦略シミュレーションゲーム。2004年11月11日にサミーからPlayStation 2で発売されました。その後、独ソ戦を中心とした戦いを描く後編『スタンダード大戦略 失われた勝利』が2005年に登場しています。物語は、1939年のポーランド侵攻「ファル・ヴァイス」から始まり、フランス侵攻やバトル・オブ・ブリテンといった史実の作戦を追体験しながら、プレイヤーの采配次第で歴史を覆す「IF」の展開へと派生していく導入で始まります。

ゲームの目的は、六角形のマス(ヘックス)で区切られたマップ上で、自軍の部隊を指揮して敵の首都を占領するか、敵部隊を殲滅して勝利条件を満たすことです。プレイヤーは歩兵、戦車、戦闘機といった多彩なユニットを生産・配置し、ZOC(支配領域)を利用した包囲網の構築や、地形効果を活かした防衛ラインの形成を行います。本作の核心は、獲得した経験値によって兵器が進化するシリーズ伝統のシステムに加え、新たに搭載された「砲塔交換システム」にあります。鹵獲した敵戦車の車体に自軍の強力な砲塔を載せ替えるといったマニアックな改造が可能で、史実には存在しない「俺だけの最強戦車」を作り上げて戦場に投入する楽しみがプレイヤーに委ねられます。

本作の最大の特徴は、家庭用ゲーム機向けに最適化されつつも、開発を手掛けたチキンヘッドによる硬派な思考ルーチンと、膨大な兵器データが織りなす本格的な戦術性です。3Dグラフィックで描かれる戦闘シーンは、天候や時刻によって背景が変化し、被弾して装甲が剥がれ落ちる様子まで描写されます。また、シナリオのクリア経過日数によってルートが分岐するため、電撃戦の名の通り速攻で敵を降伏させるか、じっくりと戦力を整えて完全勝利を目指すか、プレイヤーの戦略眼が戦局の行方を大きく左右する仕様が確立されています。

本作で描かれるドイツ軍の電撃戦から敗戦までの歴史的な流れや、各作戦の背景、兵器の運用思想を豊富な写真と地図で解説した決定版の資料集です。
独ソ戦 絶滅戦争の惨禍(岩波新書)

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