『ロスト・アヤ・ソフィア』、2004年5月27日にアイディアファクトリーから発売されたPlayStation 2対応のゴシック・サイコサスペンスアドベンチャーゲーム。「悪魔」と「魂」を巡る忌まわしい封印の謎に挑む、美しくも残酷なダークファンタジー作品となっています。
物語の主人公・小熊裕司は、炎の中を彷徨う悪夢に悩まされる平凡な高校生でしたが、ある日謎の少女マリーから「あなたの魂は悪魔に魅入られている」と告げられます。彼女との出会いをきっかけに、主人公は街に点在する「悪魔の封印」を探す戦いに巻き込まれ、やがて自らの出生に隠された衝撃的な真実と、前世から続く因縁を知ることになります。
本作の最大の特徴は、心理テストを応用した独自のシステム「PCS(パーソナルキャラクターシステム)」と、主人公の心の闇を表すパラメータ「DP(ダークポイント)」です。プレイヤーの選択によってDPが変動し、心が闇に傾くほど物語は悲劇的な結末へと近づいていきます。ホムンクルスや錬金術といったオカルト要素が絡み合う重厚なシナリオと、退廃的な雰囲気が漂うビジュアルが、プレイヤーを不安と陶酔の迷宮へと誘います。
日常が徐々に狂気へと浸食されていく恐怖と、その果てにある救済。心の在り方が運命を決定づける、スリリングなゴシックロマンを体験できる一作です。
本作は、アイディアファクトリーのゲームブランド「IFメイト」から発売された完全オリジナル作品です。『ステディ×スタディ』に続く同ブランドの第2弾タイトルとして制作され、前作の明るい青春路線とは打って変わり、シリアスでダークな作風が特徴となっています。












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