『ステディ×スタディ』、2004年3月25日にアイディアファクトリーから発売されたPlayStation 2対応の恋愛アドベンチャーゲーム。若者の街・原宿を舞台に、アニメーション制作会社との連動によってふんだんに盛り込まれたムービーシーンと、独自の視点システムで描かれる青春学園ストーリー作品となっています。
本作は、アイディアファクトリーの男性向けゲームブランド「アイエフメイト」の記念すべき第1弾タイトルです。物語の主人公・仲根マコトは、原宿にある少人数制の「神森学園」に通う、周りに流されやすい性格の高校生です。彼はある日、親友から廃部寸前の「演劇部」へ、幼馴染からは新設された「勉強部」へと勧誘され、どちらかの部活に入部することになります。プレイヤーの選択によって所属する部活が決まり、そこで出会うヒロインたちと共に、演劇の練習や勉強合宿といった活動を通じて、将来の夢や本当にやりたいことを見つけ出していきます。
ゲームシステムの特徴として、特定の場所で周囲を自由に見回すことができる「ASV(Around Search View)システム」が搭載されています。授業中や喫茶店などの日常シーンで、視点を動かして気になる対象を見ることで、新たな発見があったりイベントが変化したりする臨場感ある演出が楽しめます。また、テレビアニメ並みのクオリティを持つアニメーションムービーが随所に挿入され、キャラクターの表情や動きを生き生きと表現しています。
特別な能力や派手なバトルはないものの、等身大の高校生たちが織りなす悩みや成長、そして甘酸っぱい恋模様を丁寧に描いた、爽やかな一作です。
本作は、アイディアファクトリーの新ブランド「アイエフメイト」から発売された完全オリジナル作品です。ゲームの発売後にOVA(オリジナルビデオアニメ)が発売されるなど、メディアミックス展開も行われました。キャラクターデザインやアニメーション制作には専門のアニメスタッフが起用されており、ゲームとアニメの融合を目指した意欲的なプロジェクトでした。












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