『フリーダム・ファイターズ』は、2004年3月18日にエレクトロニック・アーツから発売されたPlayStation 2対応のサードパーソン・シューティングゲーム。第二次世界大戦後にソビエト連邦が世界を制覇し、現代のニューヨークへ侵攻してくるという架空の歴史(if)の世界を舞台に、一人の配管工がレジスタンスのリーダーとして立ち上がる姿を描いた、群像劇的なアクション作品となっています。
物語は、ソ連軍によるマンハッタン侵略の混乱から始まります。ごく平凡な配管工だった主人公クリストファー・ストーンは、兄を救うために戦いに巻き込まれ、やがて地下に潜伏するレジスタンス組織の象徴的存在へと成長していきます。ブルックリンブリッジやセントラルパークといった見慣れた名所が戦場と化し、星条旗の代わりにソ連国旗が翻る占領下の街で、市民を解放するためにゲリラ戦を展開します。
本作最大の特徴は、非常にシンプルかつ奥深い部隊指揮システムです。プレイヤーは十字キーの操作だけで「攻撃」「集合」「防衛」といった指示を出し、最大12人の仲間をリアルタイムで統率することができます。最初は一人ですが、活躍して「カリスマ」を高めることで、怪我人や一般市民を次々と仲間に引き入れることが可能になります。複雑な戦術画面を開くことなく、直感的に多人数での連携攻撃を繰り出せる爽快感が魅力です。
『ヒットマン』シリーズで知られるIO Interactiveが開発を手掛け、重厚なオーケストラサウンドと緻密なグラフィックが、絶望的な状況下での希望と連帯を高らかに謳い上げます。ただ撃つだけではない、仲間と共に自由を勝ち取る革命のドラマを体験できる一作です。
本作は、『ヒットマン』シリーズの開発元として知られるデンマークのIO Interactiveが制作した完全オリジナル作品です。同社の得意とするAI制御技術を活かし、NPC(仲間)との連携に重点を置いたTPSとして評価されました。サウンドトラックには『ヒットマン』シリーズでおなじみのイェスパー・キッド氏が参加しており、壮大な合唱曲がゲームの雰囲気を決定づけています。












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