『SDガンダム GGENERATION SEED』は、2004年2月19日にバンダイからPlayStation 2向けに発売されたウォー・シミュレーションゲームで、開発はトムクリエイトが担当しました。GジェネレーションシリーズとしてはPS2第2作にあたり、前作『NEO』のシステムをベースにしつつ、タイトル通り『機動戦士ガンダムSEED』を中心に据えた構成となっています。
本作は「SEEDモード」と「GENERATIONモード」の二部構成で展開されます。SEEDモードは『機動戦士ガンダムSEED』のストーリーをフルボイスで追体験するモードで、原作の名場面を再現したムービーやカットイン演出が多数挿入され、初心者でも遊びやすい難易度に調整されています。一方、GENERATIONモードは従来のGジェネ形式に近く、プレイヤーが自由に部隊を編成して様々なステージを攻略していく構成ですが、全25ステージ中15ステージがSEEDモードと同内容であり、非SEED作品の扱いは限定的です。
ゲームシステムは『NEO』のものを踏襲しつつ改良されており、リミットブロック制やスペシャルアタック、捕獲コマンド、テンションシステムなどが引き続き採用されています。特にスペシャルアタックはSAゲージを3本までストック可能になり、戦術の幅が広がりました。また、設計・開発システムも健在で、ACE登録や改造によって機体を強化・派生させることができます。
登場機体は『SEED』および『ASTRAY』関連が圧倒的に多く、ストライク、フリーダム、ジャスティス、プロヴィデンス、カラミティ、レイダー、フォビドゥン、ブルーフレーム、レッドフレームなどが使用可能です。一方で、宇宙世紀や他のアナザー作品の機体は一部に留まり、ステージ数や演出も控えめです。ギャラリーモードでは『SEED』全50話のダイジェストが閲覧可能で、用語集も充実しています。
本作は『SEED』ファン向けの構成が強く、シリーズ未経験者でも入りやすい一方、従来のGジェネファンからは非SEED作品の扱いの軽さやボリューム不足が指摘されることもあります。後年には本作のシステムを流用した『機動戦士ガンダムSEED DESTINY GENERATION of C.E.』も制作されました。
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