『ぷよぷよフィーバー』は、落ち物パズルゲーム『ぷよぷよ』シリーズの第5作目です。コンパイルの経営破綻により、シリーズの権利を引き継いだセガ(ソニックチーム)が初めて本格的に開発した作品であり、従来のゲームシステムやキャラクターを一新した“新生ぷよぷよ”の第一弾として位置づけられています。

本作では、従来の「2個1組」のぷよに加え、「3個ぷよ」や「4個ぷよ」などの新しい組み合わせが登場し、さらに「フィーバーモード」という新システムが導入されました。これは、相手から送られてくる“おじゃまぷよ”を相殺することでゲージが溜まり、一定量に達すると自動で連鎖が組まれた“連鎖のタネ”が降ってくる特別なモードに突入するというもので、初心者でも大連鎖を楽しめる設計となっています。

キャラクターも刷新され、主人公は従来のアルルから新キャラクターのアミティに交代。世界観も「プリンプ魔導学校」を舞台とした新しいものになり、シリーズの再出発を強く印象づけました。グラフィックや演出も欧米カートゥーン風のポップなテイストに変更され、従来のファンからは賛否が分かれたものの、新規層の獲得には成功し、以降のセガ版『ぷよぷよ』シリーズの礎となりました。