プリモプエル おしゃべりは〜とな〜』は、2003年11月20日にPlayStation 2向けに発売されたコミュニケーションゲームで、バンダイの人気ぬいぐるみキャラクター「プリモプエル」との対話を楽しむことができる作品です。USBマイクを使って実際に話しかけることで、プリモプエルが音声認識を通じて返答してくれるという、当時としては革新的なインタラクティブ体験を提供しました。

ゲーム開始時には、プレイヤーがプリモプエルに名前を付けたり、誕生日や年齢を教えることで、個別の関係性が築かれていきます。コミュニケーションを重ねることで、プリモプエルは言葉を覚え、性格が変化していくなど、育成要素も含まれています。さらに、3種類のミニゲーム「コボルのしゃてき」「プープのめいろ」「コロラのカラオケ」が収録されており、遊びながらアイテムを集める楽しみもあります。

特筆すべきは、プリモプエル本体を持っているユーザーにとって、ゲーム内で聞けるレアな台詞や歌が本体の声と連動している点です。童謡からミニモニ、ドリフまで幅広い楽曲をプリモプエルと一緒に歌えるカラオケモードは、ファンにとって特別な魅力となっています。音声認識の精度には限界もあり、時折うまく反応しないこともありますが、それも含めて“育てる”感覚が味わえる設計です。

この作品は、ぬいぐるみとの生活をゲームで補完するというユニークなアプローチを採用しており、プリモプエルファンにとっては、日常の延長として楽しめる温かみのあるタイトルです。