『玻璃ノ薔薇』は、カプコンが原作・開発を手がけたサイコサスペンスアドベンチャーで、2003年11月6日にPlayStation 2向けに発売されました。
プレイヤーは、駆け出しの新聞記者・影谷貴史として、昭和初期に起きた未解決事件「キネマ屋敷連続殺人事件」の真相を追います。事件の関係者である女性・片桐尚美と共に事件現場を訪れた貴史は、突如として昭和4年の過去へとタイムスリップしてしまいます。目的は、異次元に閉じ込められた尚美を救出し、元の時代へ帰還することです。
探索パートでは、プレイヤーは館内を移動しながら証拠品を収集し、登場人物との会話を通じて情報を得ていきます。特定のアイテムに触れることで残留思念を読み取る「閃光の誘惑」や、相手の心を読む「審判の右手」といった特殊能力を駆使して、事件の核心に迫ります。これらの能力は「マインドポイント」を消費し、使いすぎるとゲームオーバーになるため、使用のタイミングが重要です。
また、会話中に気になる単語を選択する「フリーワードシステム」や、制限時間内にコマンドを入力する「サスペンスイベント」など、緊張感のある演出が随所に盛り込まれています。ゲーム内の時間はリアルタイムで進行し、探索や移動にも制限があるため、効率的な行動が求められます。













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