『KOF2001』は、2001年にアーケード(NEOGEO)向けにリリースされた2D対戦格闘ゲームで、KOFシリーズ第8作目にあたります。前作『2000』に続く「ネスツ編」三部作の完結編であり、旧SNKの倒産後、韓国のEOLITHと日本のブレッツァソフトが共同開発を担当した異色の作品でもあります。

本作の最大の特徴は、「タクティカルオーダーシステム」の導入です。プレイヤーは最大4人のキャラクターを選び、うち何人をバトルキャラ、何人をストライカーにするかを自由に設定可能。これにより、1対3や2対2など、戦略に応じたチーム編成が可能となり、従来の3on3形式から大きく進化しました。

ストライカーシステムも刷新され、パワーゲージを消費して呼び出す形式に変更。さらに、ストライカーの呼び出しタイミングや組み合わせによって、連携コンボや即死級の連続技が可能となり、対戦の自由度と破壊力が飛躍的に向上しました。

ストーリー面では、ネスツ編のクライマックスとして、K’とマキシマが組織の本拠地に乗り込み、最終ボス「イグニス」と対峙。新キャラクターとして、K9999、アンヘル、フォクシー、リン、そしてクーラのライバル的存在「ディアナ」などが登場し、物語を彩ります。

演出面では、ドット絵の品質やBGM、キャラクターイラストのタッチが前作から大きく変化し、賛否が分かれました。特に、韓国開発チームによる独特のキャラデザインや演出は、シリーズファンの間で議論を呼びましたが、同時に新たな挑戦として評価する声もあります。

また、PlayStation 2版では3D背景の導入やギャラリーモード、パーティモードなどの追加要素が実装され、家庭用ならではのボリュームが楽しめます。