『Train Simulator 御堂筋線』は、大阪の大動脈である地下鉄「御堂筋線」の運転士となり、実写映像で再現された地下空間を駆け抜ける鉄道運転シミュレーションゲーム。2003年10月30日に音楽館からプレイステーション2で発売され、シリーズ初の地下鉄路線収録作品として、鉄道ファンのみならず関西の利用者からも大きな注目を集めた作品です。
本作の収録区間は、大阪南部の「なかもず駅」から、北部の副都心「千里中央駅(北大阪急行線)」までの直通ルート(北行き)です。地下鉄特有の閉塞感あるトンネル内走行だけでなく、淀川を渡る地上区間や、新御堂筋と並走する高架区間など、変化に富んだ車窓風景を楽しめます。特にシリーズ初となる「夜間走行」モードが搭載されており、梅田や新大阪のビル群が輝く美しい夜景の中を運転できる点は、本作ならではの大きな魅力です。
運転システムには、地下鉄独自の保安装置「WS-ATC(地上信号方式自動列車制御装置)」が忠実にシミュレートされています。運転席に信号機はなく、車内の速度計周囲に表示される制限速度に従ってブレーキ操作を行うという、地上線とは全く異なる運転感覚が求められます。登場車両は、大阪市交通局(当時)の主力「10系」「21系(新20系)」に加え、北大阪急行の「8000形ポールスター」も運転可能で、車両ごとの加速性能やブレーキのクセの違いを堪能できます。
『Train Simulator 御堂筋線』は、大阪市交通局(現:Osaka Metro)が運営する「御堂筋線」と、相互直通運転を行う「北大阪急行電鉄南北線」を題材にしています。御堂筋線は日本初の公営地下鉄として1933年に開業し、大阪の主要エリア(梅田、心斎橋、難波、天王寺)を一直線に結ぶ、日本屈指の混雑路線として知られています。












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