『D・N・ANGEL TV Animation Series〜紅の翼〜』は、2003年にタカラよりPlayStation 2向けに発売されたアドベンチャーゲームで、角川書店の漫画『D・N・ANGEL』およびTVアニメ版をベースにしたフルボイス仕様の作品です。 プレイヤーは主人公・丹羽大助となり、美術品「紅の翼」をめぐる謎を追いながら、7日間の探索と潜入ミッションに挑みます。物語は、ダークが盗み出した「紅の翼」がクラッドの攻撃によって砕け散り、呪いが発動したことで大助の記憶とダークの心が失われるというオリジナル展開で進行。砕かれた5つの翼を集めなければ、ダークの魔力が大助の心を侵食し、2人の人格が入れ替わってしまうという緊迫した設定が描かれます。

ゲームはアドベンチャーパートと潜入パートに分かれており、情報収集やトラップ解除、警官の目をかいくぐるステルス行動が求められます。大助度が高いとアイテム発見能力が向上し、ダーク度が高いとトラップ回避能力が強化されるなど、プレイヤーの選択によって能力が変化するシステムが導入されています。アニメ版と同じキャストによるフルボイス演出が採用されており、ファン向けの演出も充実しています。

『D・N・ANGEL』は、杉崎ゆきるによる漫画作品で、1997年より角川書店「月刊ASUKA」で連載開始。恋愛遺伝子によって怪盗ダークに変身する少年・丹羽大助を中心に、恋と美術品をめぐるファンタジーが描かれます。2003年にはTVアニメ化され、ゲーム版はその世界観を踏襲しています。