『THE BASEBALL 2003 バトルボールパーク宣言 パーフェクトプレープロ野球 秋季号』は、2003年9月4日にコナミからPlayStation 2向けに発売されたリアル志向のプロ野球ゲームです。春に発売された通常版のデータ更新版であり、2003年7月1日時点の選手データを反映しつつ、演出や操作性にも改良が加えられた“完成版”ともいえる内容です。
実況は日本テレビの平川健太郎アナウンサー、解説は堀内恒夫と掛布雅之、ベンチリポートは蛯原哲が担当し、テレビ中継さながらの臨場感を演出。グラフィックやスコア表示も一新され、当時の水準としては非常に高い完成度を誇ります。打撃には「ロックオン」や「ホーミング」などの補助機能があり、初心者でも快適にプレイ可能です。
本作最大の特徴は、オリジナル選手を育成する「エンペラーカップモード」の存在です。これは『実況パワフルプロ野球’99』の「冥球島編」に似た構成で、個性豊かな架空チームと連戦しながらポイントを稼ぎ、選手を強化していくという内容。勝利すると相手チームの選手を仲間にできる要素もあり、やり込み度は非常に高いです。『パワプロ』シリーズのキャラである大豪月や阿久津修平なども登場し、シリーズファンには嬉しいサプライズも用意されています。
また、前作『THE BASEBALL 2003』や『実況パワフルプロ野球10』で作成した選手データを読み込むことも可能で、シリーズをまたいだ連携プレイも楽しめます。なお、本作をもって日本テレビとのタイアップは終了し、翌年からは『プロ野球スピリッツ』シリーズへと発展していきます。
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