『遊星からの物体X episodeII』は、映画『遊星からの物体X』の続編として構築されたサードパーソン・シューティングゲームです。プレイヤーはアメリカ陸軍特殊部隊のブレイク大尉となり、南極基地で発生した異常事態の真相を追います。映画の舞台を忠実に再現しつつ、仲間との連携や信頼度・恐怖度といった心理的要素がゲームシステムに組み込まれています。

兵士・衛生兵・エンジニアといった仲間の役割を活かしながら進行する本作では、誤射や疑心によって信頼が崩れ、仲間が発狂・自害することもあります。映画の名シーンや設定を踏襲しつつ、プレイヤーの判断が生死を分ける緊張感が特徴です。ジョン・カーペンター監督の協力により、登場キャラクターの声優として本人が参加している点も話題となりました。

日本ではPlayStation 2版のみが2003年2月27日に発売されました。PC版やXbox版は海外向けで、国内では流通していません。映画ファンにとっては、物語の“その後”を体験できる貴重なタイトルとして注目されました。