『信長の野望・蒼天録』は、2002年にコーエーよりPlayStation 2向けに発売された歴史シミュレーションゲームです。シリーズ第10作目にあたり、従来の「大名プレイ」に加えて「軍団長」「城主」としてのプレイが可能となり、戦国時代の多様な立場での生き方を体験できる構成が特徴です。プレイヤーは全国統一を目指すだけでなく、主君への忠誠・裏切り・下剋上といった選択肢を通じて独自の戦略を展開できます。
ゲームは「政略フェイズ」と「軍略フェイズ」に分かれて進行し、内政・外交・謀略・軍事行動などを段階的に実行します。特に謀略要素が強化されており、忍者衆による暗殺・破壊工作・偽伝令などが高い成功率で実行可能です。外交では「不戦協定」「軍事同盟」「包囲網」「臣従」「脅迫」など多彩な関係構築が可能で、諸勢力との交渉も重要な戦略要素となっています。
合戦は野戦・攻城戦の2種類があり、部隊編成や兵種の相性、士気管理が勝敗に影響します。また、名声システムにより勢力の評価が数値化され、外交や謀略の成功率に直結します。パワーアップキット版では15世紀のシナリオや新武将・家宝エディタ・イベント作成機能などが追加され、より自由度の高いプレイが可能となっています。
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