『スイートレガシー〜ボクと彼女の名もないお菓子〜』は、2002年12月26日にパシフィック・センチュリー・サイバーワークス・ジャパン(PCCW Japan)から発売されたPlayStation 2対応の学園恋愛アドベンチャー。亡き母が作ってくれた思い出の味を再現するため、一流のパティシエを目指す主人公「七瀬マモル」が、製菓コースのある名門校へ転入するところから物語は始まります。

しかし、彼が転入した「聖・サトウ菓子学園」は、なんと女子校でした。入学手続きのミスにより引くに引けなくなった主人公は、理事長の提案で「女装」をして女子生徒「ナナ」として学園生活を送ることになります。プレイヤーは男子禁制の寮で生活しながら、個性豊かなヒロインたちとお菓子作りの実習や学園行事に取り組み、信頼関係を深めていきます。

本作の最大の特徴は、「正体がバレたら即退学(ゲームオーバー)」というスリルある設定の中で展開される二重生活です。アドベンチャーパートでの会話選択やお菓子作りのミニゲームを通じてヒロインと親密になりつつも、ふとした瞬間に男であることが露見しそうになるハプニングを回避しなければなりません。甘いお菓子の香りと、いつバレるか分からない緊張感が同居した、一風変わった青春ラブコメディが楽しめます。

『スイートレガシー〜ボクと彼女の名もないお菓子〜』は、特定の原作を持たないオリジナルのゲーム作品です。「女装して女子校に潜入する」という設定は、少女漫画やライトノベルなどで人気のジャンルであり、本作もその王道を踏襲しています。

女装 主人公 ラブコメ