『GUILTY GEAR XX』は、2002年12月12日にPlayStation 2向けに発売された2D対戦格闘ゲームであり、シリーズ第3作目にあたります。前作『GUILTY GEAR X』から4人の新キャラクター（イノ、スレイヤー、ザッパ、ブリジット）が追加され、戦闘システムには「サイクバースト」などの新要素が導入されました。発売後は、スプライトアニメーションの完成度や生演奏によるBGMが高く評価され、格闘ゲーム大会「闘劇」の公式種目にも選出されました。以降、バランス調整版『#RELOAD』『SLASH』『Λ CORE』などが毎年のように登場し、シリーズは長期にわたって支持を集めました。

プレイヤーは、ギアを巡る戦いに身を投じる戦士として、個性豊かなキャラクターを操作します。各キャラクターは独自の武器や技を持ち、空中コンボやキャンセル技を駆使して戦闘を展開します。加えて、テンションゲージを消費する「ロマンキャンセル」や、相手の攻撃を強制中断する「サイクバースト」など、戦術の幅を広げるシステムが搭載されています。その過程で、プレイヤーはアーケードモードやサバイバルモード、ミッションモードを通じて技術を磨き、隠しキャラクターの解禁やギャラリーの収集に挑みます。

ストーリーモードでは、ディズィーの事件から数週間後の世界を舞台に、終戦管理局や「あの男」の計画を巡る陰謀が描かれます。吸血鬼スレイヤーや謎の女性イノなどが暗躍し、戦士たちはそれぞれの目的を胸に戦いへと身を投じます。加えて、各キャラクターのエンディングや分岐ルートが用意されており、プレイヤーは選択と勝利によって物語の展開を左右します。