『Shinobi』は、2002年にセガよりPlayStation 2向けに発売された3Dアクションゲームです。1987年のアーケード版『忍 -SHINOBI-』を起源とするシリーズのリブート作品であり、従来の2D構成から3Dステージクリア型へと刷新されています。プレイヤーは朧一族の当主「秀真（ほつま）」を操作し、東京を襲った異変の真相を追って妖刀「悪食」を手に戦います。

本作の最大の特徴は「殺陣（たて）システム」であり、敵を連続して倒すことで攻撃力が増加し、最終的にはボスすら一撃で葬ることが可能です。ステルスダッシュや壁貼り付き、二段ジャンプなどの高機動アクションを駆使し、敵の背後を取ることでダメージ倍率がさらに上昇します。武器は妖刀「悪食」のみで、サブウェポンとして手裏剣と3種の忍術（雷陣・火焔・鎌鼬）が使用可能です。

ステージ構成は全16面で、落下即死や残機制、魄ゲージによる時間制限など高難度設計が施されています。隠しアイテムの収集により「蒼蛟龍」「ジョー・ムサシ」などの隠しキャラクターが解禁され、ギャラリー・ムービー・EXステージなどの追加要素も開放されます。物語は陰陽師「産土ヒルコ」の復活と、朧一族の壊滅を巡る悲劇的な展開が描かれ、秀真の宿命と葛藤が重厚に表現されています。