『SDガンダム GGENERATION NEO』は、2002年11月28日にバンダイからPlayStation 2向けに発売されたウォー・シミュレーションゲームで、GジェネレーションシリーズのPS2初進出作です。開発はトムクリエイトが担当し、従来の宇宙世紀時系列再現型から一転して、複数作品を横断するクロスオーバー型のオリジナルシナリオを採用しています。戦闘演出はフルポリゴン化され、戦闘アニメやカットイン、スペシャルアタックの導入など、演出面が大幅に強化されました。
ゲームシステムは従来作から大きく刷新されており、パイロットの得意距離に応じて武装使用が制限される「リミットブロック」、小隊単位で行動順が決まる「チームイニシアチブ」、テンションが超強気時に発動可能な「スペシャルアタック」、そして捕獲対象の敵ユニットに隣接して個別に降伏を促す「捕獲コマンド」などが導入されています。ユニットの設計はACE登録または改造済みの機体を素材とし、2機を組み合わせて新機体を開発する方式に変更されました。
ストーリーは『Ζ』『ΖΖ』『V』『W』の4作品を軸に展開され、分岐によって登場キャラクターや加入機体が大きく変化します。たとえば第4話でガトーの強奪を阻止できるか否かで、以降の展開が『0083』中心か『08小隊』『V』『∀』中心かに分かれます。この分岐は最終話の構成にも影響し、ルートによってラスボスがハマーン・カーン率いるネオ・ジオンか、フロスト兄弟率いる新勢力かに変化します。
登場機体数は前作『F』より減少したものの、3Dモデルによる演出強化や武装数の増加により、個々の機体の表現力は向上しています。特にV2アサルトバスターやサテライトキャノンなど、過去作ではMAP兵器扱いだった大技が通常戦闘で使用可能になった点は大きな進化です。ガンダムファイトモードも健在で、AI設定による自動戦闘とGPコードによるトーナメント構築が可能です。
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