『大戦略1941〜逆転の太平洋〜』は、太平洋戦争のターニングポイントで史実を覆し、日本軍の勝利を目指す戦略シミュレーションゲーム。2002年09月26日にサミーからPlayStation 2で発売されました。本作は、システムソフト・アルファーの看板タイトルである「大戦略」シリーズのシステムをベースにしつつ、コンシューマー向けに遊びやすく調整された作品です。プレイヤーは日本海軍の提督となり、真珠湾攻撃から始まる激戦の指揮を執ります。本来ならば敗北するはずのミッドウェイ海戦などで勝利を収めることで、歴史の修正力に抗い、アメリカ本土への進攻という「if」の歴史を紡ぎ出すことが可能です。

ゲームプレイは、六角形のマス(ヘックス)で構成されたマップ上で部隊を動かす、オーソドックスなターン制ストラテジーです。本作の主戦場は広大な太平洋であるため、従来のシリーズに比べて空母機動部隊と航空戦力の運用が極めて重要になります。敵艦隊を索敵し、先制攻撃で空母を無力化するといった海戦特有の戦術が求められます。また、戦闘で経験を積んだユニットはレベルアップし、性能が向上したり新たな機種へ進化したりします。さらに、「技術開発」に資金を投じることで、史実よりも早く新型機をロールアウトさせることができ、零戦の後継機や新型戦艦を前線に投入して戦局を有利に進める戦略的なマネジメントも楽しめます。

本作の最大の特徴は、史実では設計段階や試作のみで終わった「幻の兵器」が多数登場し、実戦配備できる点です。局地戦闘機「震電」や超重爆撃機「富嶽」、超大和型戦艦といった夢の超兵器を量産し、圧倒的な物量を誇る米軍に対抗することができます。キャンペーンモードでは、プレイヤーの戦果に応じてシナリオが分岐するため、史実通りの悲劇的な結末を回避し、日本が太平洋の覇権を握る完全な勝利ルートを開拓するカタルシスを味わえます。

本作のような「if」の歴史を楽しむ架空戦記シミュレーションは、歴史の知識があればあるほど楽しめます。なぜ日本が負けたのか、どうすれば勝てたのかという議論は尽きませんが、佐藤大輔氏の小説『征途』などの優れた架空戦記作品を読むことで、戦略的な視点や兵器運用のリアリティをより深く味わうことができます。

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