『絶体絶命都市』、2002年4月25日にアイレムソフトウェアエンジニアリングから発売されたPlayStation 2対応のサバイバル・アクションアドベンチャーゲーム。巨大地震によって孤立し、刻一刻と崩壊していく人工島「首都島」を舞台に、知恵と勇気を振り絞って生存を目指す、極限状態の脱出劇を描いた作品となっています。

物語の主人公は、新聞記者として島に赴任してきたばかりの青年・須藤真幸です。彼は島へ向かう列車の中で被災し、偶然出会った大学生の相沢真理と共に、崩れゆく都市からの脱出を図ります。余震によるビルの倒壊や地割れ、火災といった「災害」そのものがプレイヤーに襲いかかる最大の脅威であり、敵を倒すのではなく、危険を回避して生き延びることが目的となります。

本作最大の特徴は、サバイバル生活における「水」の重要性をシステムに組み込んでいる点です。主人公は移動やアクションを行うことで喉が渇き、渇きが限界に達すると移動速度の低下や体力の減少を招きます。そのため、水道や給水車を見つけて水を確保し、ペットボトルで持ち運ぶというリソース管理が攻略の鍵を握ります。また、実際に役立つ防災知識がゲーム内のTipsとして散りばめられている点も、リアリティを高める要素として機能しています。

九条一馬氏が手掛けたドラマチックなシナリオは、選択肢によってパートナーとの関係や結末が変化するマルチエンディング方式を採用しています。極限状況下で露わになる人間のエゴや、逆に深まる絆といった人間ドラマが、崩壊のスペクタクルと共に鮮烈な印象を残します。

本作は、アイレムから発売された「絶体絶命都市」シリーズの記念すべき第1作です。「災害」をテーマにした独自のジャンルを確立し、後に続編が多数制作されました。エンターテインメントとしての面白さだけでなく、防災マニュアルとしての側面も併せ持ち、プレイヤーに災害への備えや心構えを問いかける社会派な一面も評価されています。

絶体絶命都市

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