『提督の決断IV』は、光栄(現・コーエーテクモゲームス)が開発・発売した海戦シミュレーションゲームであり、第二次世界大戦を題材とした「WWIIゲームシリーズ」の第5作です。PlayStation 2版は2002年3月28日に発売され、従来の太平洋戦域から全世界の海域へと舞台が拡張されました。プレイヤーは日本・アメリカ・イギリス・ドイツのいずれかの艦隊司令長官となり、制海権の確保と敵母港の占領を目指します。

本作では、戦略パートが1週間単位のターン制、戦術パートが3日間のリアルタイム制で構成されており、艦隊の移動・兵器開発・航空機生産などを戦略フェイズで行い、戦術フェイズで海戦を展開します。海域は50に分割されており、重要拠点の制圧によってゲームが終了する仕組みです。PS2版では戦闘画面が完全3D化され、砲撃や爆発の演出が強化されており、臨場感のある海戦が再現されています。

パワーアップキット版では、揚陸艦の追加や新兵器の導入、兵器制限プレイ、提督エディット機能などが実装され、戦略性と自由度が向上しています。また、シナリオ数も大幅に増加し、IF展開を含む多様な戦局が楽しめる構成となっています。PS2版では単体起動が可能であり、通常版を未所持でもプレイできます。