『ビルバク』は、老朽化した高層ビルにダイナマイトを仕掛け、計算された爆破によって安全かつ美しく解体するビル解体パズルゲーム。2002年3月20日に角川書店からPlayStation 2で発売されました。
本作は、アメリカの実在する爆破解体業者「CDI(Controlled Demolition Inc.)」が全面協力しており、物理演算に基づいたリアルな建物の崩壊挙動を再現しています。プレイヤーは解体業者となり、3D空間で表示されるビルの各フロア(ブロック)にダイナマイトを設置していきます。単に爆薬をばら撒くのではなく、「無傷ブロック」を爆風で「劣化ブロック」に変え、さらに劣化ブロックで挟み込むことで連鎖誘爆を引き起こすという、オセロやパズルのような思考性が求められます。
ステージをクリアすると、自らが仕掛けたダイナマイトによって巨大なビルが一瞬にして瓦礫の山となるリプレイ映像が再生されます。この映像は映画のワンシーンのように迫力があり、効率よく少ない爆薬で解体に成功するほど、より豪華なアングルのカメラワークで崩壊の美学を堪能することができます。もともとはシミュレーターとして開発されていましたが、歴史的な事情による発売延期を経て、よりゲーム性の高いパズル作品として新生した経緯を持つタイトルです。
本作で味わえる「巨大建造物が崩れ落ちる瞬間のカタルシス」は、破壊の衝動と技術的な驚きが同居する独特の体験です。普段見上げているビルがどのような構造で立ち、そしてどのように解体されていくのかを知ることは、街歩きの視点を変えるきっかけになります。ここでは、普段は見ることのできない解体現場の迫力ある写真を収めた写真集を紹介します。重機と瓦礫が織りなす「終わり」の風景には、再生へと向かう力強さが秘められています。
解体現場 写真集 [書籍]













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