『ゼノサーガ エピソードI[力への意志]』は、哲学とSFが融合した重厚なストーリーが展開されるコマンド型RPGです。

プレイヤーは技術者シオン・ウヅキとして、対グノーシス兵器「KOS-MOS」の起動実験を通じて宇宙規模の陰謀に巻き込まれていきます。戦闘は物理・エーテル(魔法)に分類されたコマンド入力式で、キャラクターごとの必殺技やロボット兵器「A.G.W.S」の搭乗も可能。敵との接触はシンボルエンカウント方式で、ダンジョン探索では「破砕プラグイン」によるオブジェクト破壊などのギミックが存在します。セーブポイントからはオンラインショップや用語集へのアクセスも可能です。

物語は7時間以上のフルボイスムービーで構成され、群像劇として複数の視点から描かれます。舞台は宇宙船やスペースコロニーに限定され、惑星への着陸はエンディングまで登場しない徹底ぶり。哲学者ニーチェの著作を引用したサブタイトルや用語が随所に登場し、シリーズ全体の世界観を構築しています。音楽は光田康典が担当し、ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団による演奏が物語を彩ります。

PlayStation 2専用タイトルで、後にイベント再生機能や新衣装を追加した『ゼノサーガ エピソードI リローディッド』が発売されました。リローディッド版は英語音声+日本語字幕で、一部イベント演出が変更されています。廉価版「PlayStation 2 the Best」も2003年に登場しました。