『三國志戦記』は、2002年2月14日にコーエーからPlayStation 2向けに発売された戦術シミュレーションゲームで、『三國志』シリーズのスピンオフ作品です。
本作は、内政や外交を排除し、戦略フェイズと戦闘フェイズを交互に進める構成で、戦争そのものに特化した設計となっています。プレイヤーは「劉備」「曹操」「孫策」のいずれかを選び、各章で定められた目標を達成しながら進軍していきます。戦略フェイズでは軍団の編成や移動、密偵の派遣、新戦法の習得などを行い、戦闘フェイズでは12×12マスの専用マップ上で部隊を操作します。
戦闘の要となるのが、武将ごとの「戦法」とそれを連続発動させる「戦法連鎖」です。さらに、軍師による「連環」機能を使えば、離れた部隊同士でも連鎖を成立させることができ、一発逆転の爽快感と演出の派手さが際立つ戦術設計となっています。武将には「統率」「武力」「知力」の基本能力に加え、兵科・階級・特性・戦法が設定されており、育成と編成の自由度も高められています。
物語は三国志演義をベースにしつつ、史実とは異なる「if展開」も多数収録されており、曹操が赤壁で勝利するルートや呂布が生き延びる展開など、歴史の分岐を楽しめる構成です。各勢力に複数のエンディングが用意されており、プレイヤーの選択によって物語が変化します。
『三国志演義』は、14世紀に羅貫中によって成立した中国の歴史小説で、後漢末から三国時代にかけての群雄割拠と英雄たちの興亡を描いています。劉備・曹操・孫権を中心に、義兄弟の契りや知略戦が展開される物語です。













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