『ひっぱリンダ』は、悪魔に乗っ取られたスカーフを武器に、さらわれた12人の姉を救出する3Dワイヤーアクションゲーム。2001年12月6日に角川書店からPlayStation 2で発売されました。
本作の開発は、『ガンスターヒーローズ』や『斑鳩』などで世界的な評価を受ける職人集団「トレジャー」が担当しています。最大の特徴は、アナログスティック(右スティック)を「引っ張って、弾く」という直感的な操作システムです。主人公のリンダは、相棒のスカーフを敵や地面、壁などに突き刺し、スティックを倒してゴムのように引き伸ばしてから離すことで、その反動を利用して攻撃や移動を行います。
フィールド上のあらゆるオブジェクトが物理演算によってリアルタイムに変形・破壊可能であり、建物を引っ張って倒壊させて敵を巻き込んだり、地面を引っ張ってトランポリンのように大ジャンプしたりといった自由度の高いアクションが楽しめます。敵として立ちはだかるのは、虚栄心(ヴァニティ)の悪魔に取り憑かれ、異形の姿となった12人の姉たちです。ポップで可愛らしいビジュアルの中に、ブラックユーモアとシュールな毒気が混在する独特の世界観が構築されています。
本作の魅力である「キモカワイイ」キャラクターや、少し不気味で幻想的な世界観は、海外のダーク・ファンタジー作品に通じるものがあります。特に、無邪気さと残酷さが同居する作風は、ティム・バートン監督のアートワークを彷彿とさせます。ここでは、ティム・バートン氏のスケッチやイラストを収録した画集を紹介します。異形の者たちへの愛ある眼差しや、ダークでポップな色彩感覚に触れることで、リンダたちが戦う不思議な世界のルーツを感じ取ることができるはずです。
ティム・バートンの世界 [書籍]













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