『メタルギアソリッド2 サンズ・オブ・リバティ』は、2001年にコナミよりPlayStation 2向けに発売されたステルスアクションゲームです。前作『メタルギアソリッド』の続編であり、シリーズ第4作目にあたります。プレイヤーは「ソリッド・スネーク」と「雷電」の2人の主人公を操作し、タンカー編とプラント編の二部構成で物語が展開されます。ゲームは潜入・回避・情報収集を中心とした設計で、敵に見つからずに任務を遂行することが求められます。

本作では、1人称視点での射撃、ホールドアップ、敵の引きずりなど新たなアクションが導入され、前作から大幅な進化を遂げています。麻酔銃や日本刀による非殺傷プレイも可能で、敵の殺害数が評価に影響するシステムが採用されています。また、60fps描画やドルビーデジタル5.1ch対応により、映像・音響面でも高い完成度を誇ります。難易度選択やレーダーオフ設定など、プレイヤーの挑戦性に応じたプレイスタイルが可能です。

物語は「ミーム(文化的遺伝子)」をテーマに、情報統制・監視社会・ポスト真実といった現代的課題を先取りした構成となっています。終盤では、主人公雷電が自らの存在意義や記憶の真実に直面し、プレイヤー自身が「何を信じるか」を問われる展開が描かれます。シリーズ屈指の哲学的作品として、後年に再評価されるタイトルです。