『玉繭物語2 〜滅びの蟲〜』は、スタジオジブリ作品で作画監督などを務める近藤勝也氏がキャラクターデザインを手掛けたRPG。2001年08月30日に元気からPlayStation 2で発売されました。本作は、1998年に発売された前作『玉繭物語』から100年後の世界を舞台にしています。伝説の繭使い「レバント」に憧れる少年カフーは、とある事件で身体を蝕む呪いを受けてしまいます。彼は相棒の妖精ニコと共に、呪いを解く鍵となる4つのオーブを求めて、「地・水・火・風」の属性を宿す神秘的な森へと旅立ちます。

ゲームプレイの中核となるのは、「聖魔」と呼ばれるモンスターを使役して戦う独自のバトルシステムです。プレイヤーは最大8体の聖魔を「魔攻陣」と呼ばれる円形のフィールドに配置します。魔攻陣は属性ごとに区分けされており、戦況に応じてリングを回転させることで、攻撃を担当する聖魔と防御を担当する聖魔を瞬時に入れ替える戦略的な駆け引きが展開されます。また、捕獲した聖魔同士を掛け合わせる「配合」システムも健在で、異なる種族の特徴やスキルを受け継がせた強力な個体を生み出す、奥深い育成要素を楽しめます。

本作の特徴は、近藤勝也氏の描く温かみのあるキャラクターと、美しくもどこかおどろおどろしい森の世界観が見事に融合している点です。アニメーションムービーだけでなく、ゲーム内の3Dモデルもトゥーンレンダリング技術によってイラストのタッチを忠実に再現しており、まるでジブリ映画の世界を冒険しているかのような没入感を味わえます。前作の主人公レバントも重要な役割で登場するなど、シリーズのファンに向けた物語の繋がりも大切に描かれています。

本作のキャラクターデザインと原画を担当した近藤勝也氏は、『魔女の宅急便』や『海がきこえる』などで知られるスタジオジブリの中心的なアニメーターです。ゲーム内で見られる生き生きとしたキャラクターの表情や、自然と共生する世界観の描写には、氏の作家性が色濃く反映されています。その美しいビジュアルの源流に触れたい方は、氏の画集や参加したジブリ作品の関連書籍を手に取ることで、本作の魅力をより深く理解することができます。

近藤勝也アートワークス (書籍)

駿河屋あんしん&らくらく買取