『実況パワフルプロ野球8』は、2001年8月30日にコナミからPlayStation 2向けに発売された野球ゲームで、シリーズ初のフル3Dグラフィックを本格導入した作品です。前作『パワプロ7』から大幅にビジュアルが進化し、以降のPS2世代パワプロの基盤となる表現が確立されました。
本作のサクセスモードは異色の「ドラフ島編」。プレイヤーは球八高校(または大学・社会人)出身の選手として、架空の島「ドラフ島」で仲間を集めながら練習し、スカウトの注目を集めてプロ入りを目指します。従来の学校生活型とは異なり、すごろく風のマップを移動しながらジムや街でイベントをこなす形式で、シリーズ初の「友情タッグ練習」も導入されました。
また、セントラルタワーに挑むことで、主人公たちのコピー軍団や伝説のプロ野球選手(王貞治、長嶋茂雄、野村克也など)のアンドロイドと戦う“真ルート”が展開され、RPG的な熱い展開が話題に。このルートをクリアすると、専用エンディングと大量の経験点が得られます。
ペナントモードではシリーズ初のセ・パ同時進行&複数年プレイ(3年)が可能となり、ドラフト・トレード・契約更改・キャンプなど、よりリアルな球団運営が楽しめるようになりました。
なお、2001年のプロ野球ではセ・リーグはヤクルトスワローズ、パ・リーグは大阪近鉄バファローズが優勝。若松監督率いるヤクルトは高津臣吾や古田敦也らの活躍で日本一に輝き、近鉄は中村紀洋の本塁打王など強力打線で話題を集めました。本作の選手データにもその年の成績が反映されています。
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