『Quake III Revolution』は、2001年8月30日にPlayStation 2向けに発売されたFPSであり、PC版『Quake III Arena』および拡張版『Team Arena』をベースに、家庭用機向けに再構成された作品です。開発はBullfrog Productionsが担当し、同社最後のタイトルとなりました。PS2版ではオンライン対戦が非対応である一方、最大4人までの分割画面による対戦が可能です。発売後はロード時間の長さやマウス・キーボード非対応などが議論を呼びましたが、独自のキャンペーンモードや新規キャラクターの追加により、家庭用FPSとして一定の評価を得ました。

プレイヤーは、異次元に存在する戦場「アリーナ・エターナル」で、選ばれし戦士として戦います。キャンペーンモードでは、SargeやAnarkiなど個性豊かなキャラクターを選択し、5つのティアに分かれたアリーナを順に攻略します。各ティアには異なるルールが設定されており、デスマッチ、エリミネーション、キャプチャー・ザ・フラッグ、ポゼッションなど多彩な形式で戦闘が展開されます。ゆえに、単なる撃ち合いに留まらず、戦略的な立ち回りが求められます。

加えて、PS2版では新規チュートリアルモードが導入され、初心者でも基本操作や戦術を学びながら進めることができます。その過程で、プレイヤーは武器やパワーアップアイテムを駆使し、敵を撃破しながらアリーナの頂点を目指します。特定の武器のみを使用する「シングルウェポンデスマッチ」や、復活回数が制限された「エリミネーション」など、モードごとに異なる緊張感が漂います。

戦闘では、ロケットランチャーやレールガン、ライトニングガンなどの武器を使い分け、スピードと精度を両立させながら敵を追い詰めます。加えて、クワッドダメージやメガヘルスなどのパワーアップを獲得することで、戦況を一変させることが可能です。その結果、プレイヤーは瞬時の判断と反射速度を駆使し、アリーナ内での優位を築きます。