『栄冠は君に 甲子園の覇者』は、2001年8月2日にアートディンクから発売されたPlayStation 2対応の高校野球部育成シミュレーション。1990年から続く老舗シリーズのPlayStation 2向け第2弾タイトルであり、プレイヤーは高校野球部の監督となって、全国4000校以上の中から選択した母校を率い、10年間の任期中に甲子園大会の春夏連覇を目指します。
本作では、新開発の「リアルベースボールエンジン」を搭載し、打球の軌道や野手の守備範囲、クロスプレーの判定などをリアルタイムで演算することで、筋書きのないドラマチックな試合展開を実現しています。また、選手の精神状態を表す「自信ポイント」という新パラメータが導入されており、試合中のファインプレーやヒットで自信を深めた選手が能力以上の実力を発揮する一方で、ミスによって崩れることもあるという、高校生らしいメンタル面の揺れ動きが勝敗に直結するシステムとなっています。
プレイヤーの役割は、日々の練習メニューによる選手の育成と、試合における戦術指揮(サイン出し)に特化しています。アクション操作は一切不要で、ヒットエンドランや盗塁、投手の配球指示といった采配を通じてチームを勝利へ導きます。采配が苦手なプレイヤー向けに、方針を決めるだけで試合を進められる「オート監督モード」や、試合時間を短縮する「タイムオートシフト機能」も搭載されており、テンポよく10年間の監督生活を楽しむことができます。
『栄冠は君に 甲子園の覇者』は、アートディンクが展開する『栄冠は君に』シリーズの作品です。アクション性を排し、監督としてのマネジメント能力と戦術眼を問うシミュレーションゲームとして、独自のジャンルを確立しています。












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