『ギタルマン』は、2001年にプレイステーション2向けに発売されたリズムアクションゲームです。本作は、音楽演奏と戦闘を融合させた独自のゲームシステムを採用しており、プレイヤーは主人公「U-1(ユウイチ)」として、伝説の楽器「ギタル」を操りながら宇宙征服を企む敵「ゾーイ」と戦う構成で設計されています。演奏によって攻撃・防御・チャージを行うという三段階のフェーズが導入されており、リズム感と操作精度が求められる設計です。
ゲームはストーリーモードを中心に展開され、U-1がギタルマンとして覚醒し、仲間と共に冒険を繰り広げる流れで構成されています。演奏パートでは、アナログスティックによるライン追従操作とボタン入力を組み合わせることで、楽曲の演奏と敵への攻撃が連動する仕組みが採用されています。演奏の成否によってダメージ量が変化し、失敗すると逆に敵からの攻撃を受けるため、緊張感のあるプレイが展開されます。
登場キャラクターには、U-1の相棒である愛犬「プーマ」、クラスメイトの「ピコ」や「カズヤ」、敵組織の支配者「ゾーイ」などが含まれており、各キャラクターには専用のギタル(武器)が設定されています。特に、ギタルの形状はギター型に限らず、オルガン型やレコードプレーヤー型など多様なデザインが採用されており、演出面においても個性が際立つ構成です。キャラクターデザインは326が担当しており、独特のビジュアルスタイルが作品全体に統一感を与えています。
対戦モードでは最大4人までのプレイが可能であり、スコアを競い合う形式が導入されています。また、コレクションモードでは獲得したカードや楽曲を閲覧できる機能が搭載されており、やり込み要素も充実しています。音楽はCOILがプロデュースを担当しており、各ステージに異なるジャンルの楽曲が用意されているため、プレイヤーに飽きさせない構成が施されています。全体としては、音楽ゲームとアクションゲームの融合を図った意欲作として位置付けられています。
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