『花と太陽と雨と』は、2001年にPlayStation 2向けに発売されたアドベンチャーゲームです。開発はグラスホッパー・マニファクチュアが担当し、ディレクターは須田剛一が務めています。物語は南国の孤島「ロスパス島」を舞台に、探し屋モンド・スミオがテロリストの仕掛けた爆弾を探す依頼を受け、奇妙な住人たちとの交流や謎解きを通じて島の秘密に迫っていく構成です。

ゲームシステムは、暗号解読器「キャサリン」を用いた数字入力による謎解きが中心で、ロスパス島のガイドブックを参照しながら進行します。探索は徒歩による移動が基本で、広大なフィールドを繰り返し歩く仕様が特徴です。物語はループ構造を持ち、毎日同じように始まりながら少しずつ進展していく形式が採用されています。

登場人物は主人公モンドをはじめ、夢に現れる少女クサビ・トリコ、ホテル支配人エド・マカリスター、霊媒師ファントム・シスター、覆面レスラーエル・クラッシャーなど、個性的かつ奇抜なキャラクターが多数登場します。音楽は高田雅史らによるユニット「TORN」が担当し、クラシック音楽のアレンジや主題歌「F.S.R. ~アナタノタメ~」などが作品の雰囲気を彩っています。