『MIDNIGHT CLUB 〜STREET RACING〜』は、Angel Studios(後のRockstar San Diego)が開発し、シスコンエンタテイメントより日本国内向けに発売されたストリートレースゲームです。本作は、非合法なストリートレースをテーマにしており、ニューヨークとロンドンの都市を舞台に、プレイヤーは改造車を駆使してライバルたちと競い合います。プレイヤーはタクシー運転手としてスタートし、レースを通じて車両を獲得しながら「ミッドナイトクラブ」の頂点を目指します。

ゲームモードは「バトルレース」「チェックポイントレース」「旗取りレース」「シティドライブ」の4種類で構成されており、自由度の高いルート選択が可能です。各都市には実在のランドマークが再現されており、ニューヨークではタイムズスクエアやセントラルパーク、ロンドンではビッグベンやタワーブリッジなどが登場します。登場車両はすべて架空のモデルで構成されており、現実の車種は使用されていませんが、実在車両を模したデザインが多数採用されています4。

マルチプレイヤーでは画面分割による2人対戦が可能で、「キャプチャー・ザ・フラッグ」や「ヘッド・トゥ・ヘッド」などのモードが用意されています。また、ゲーム内には警察車両が登場し、違法行為に対して追跡が発生するシステムも搭載されています。本作はPlayStation 2のローンチタイトルとして発売され、後の『Midnight Club』シリーズの礎となる作品として位置づけられています。