『WIN BACK』(ウィンバック)は、コーエー(現・コーエーテクモゲームス)から発売された3Dガンアクションゲームで、TPS(サードパーソン・シューティング)の先駆け的存在として知られています。1999年にニンテンドウ64版が発売され、2000年にはPlayStation 2版が登場。開発は『無双』シリーズで知られるオメガフォースが担当しています。
プレイヤーは特殊部隊「S.C.A.T.」の隊員ジャン・レイモンドとして、軍事衛星「GULF」を占拠したテロ組織「クライング・シーフ」(PS2版では「クライング・ライオン」)の拠点に潜入。遮蔽物に隠れながら敵の銃撃を回避し、タイミングを見て反撃するというカバーアクション型の戦闘システムが特徴です。TPS黎明期において、壁張り付き・前転・しゃがみ移動など、現在のジャンル標準となる操作体系を先取りしていた点でも注目されました2。
PS2版ではグラフィックの向上に加え、日本語ボイスが追加され、演出面が強化。対戦モードでは条件を満たすことでボスキャラクターが使用可能になり、火炎放射器やガトリングガンなどの特殊武器を駆使したプレイも可能です。ストーリーは複数の分岐とエンディングを持ち、仲間の生死や裏切りなど、ドラマ性の高い展開が用意されています。
コメントを追加