『Dog of Bay』（ドッグ オブ ベイ）は、2000年にPlayStation 2向けに発売された音楽アクションゲームです。開発はタムソフト、発売はマーベラスエンターテイメントが担当しており、豪華な声優・歌手陣によるボーカル楽曲を中心に構成された作品です。ゲーム内容は、画面に表示される指示に従ってタイミングよくボタンを押すことで楽曲を演奏する、いわゆる「音ゲー」形式となっています。

本作の最大の特徴は、登場楽曲の完成度と演出にあります。本田美奈子、涼風真世、島田歌穂、櫻井智、横山智佐、中尾隆聖、影山ヒロノブなど、実力派アーティストが多数参加しており、ゲーム内で使用される楽曲はショートバージョンながらも高いクオリティを誇ります。音楽制作には藤原いくろうやレガートミュージックが関与しており、サウンド面においても本格的な仕上がりとなっています。

ゲームモードはシンプルながらも爽快感があり、タイミングよく操作が決まった際の演出がプレイヤーの達成感を高めます。ストーリー性は控えめで、音楽と演奏体験に特化した構成となっており、音楽アルバムとしての側面も強い作品です。後に発売されたボーカルアルバムでは、ゲーム内楽曲のフルバージョンが収録され、ファンアイテムとしても注目されました。