『メックスミス・ランディム』(THE MECHSMITH RUN=DIM)、2000年8月24日にアイディアファクトリーから発売されたPlayStation 2対応のロボット開発シミュレーションゲーム。日韓共同制作の3DCGアニメ『RUN=DIM』の世界観をベースに、兵器開発会社の社長となって最強の人型機動兵器「R.B.(ロボット・ベース)」を作り上げる、エンジニア視点のメカマニアックな作品となっています。

本作の最大の特徴は、プレイヤーがロボットを直接操縦するのではなく、「設計」と「運用」に特化している点です。プレイヤーは新興企業の経営者として、優秀な技術者を雇用し、パーツを開発・購入してオリジナルの機体を組み上げます。完成したR.B.は実戦テストやミッションに送り出されますが、戦闘は事前にプログラムしたAIによってオートで進行するため、プレイヤーはその戦いぶりを固唾を呑んで見守ることになります。

勝敗を分けるのは、事前の緻密なセッティングと、限られた予算内での最適なパーツ選定です。戦闘データを分析して機体の欠点を洗い出し、試行錯誤を繰り返して改良を重ねるプロセスは、まさに技術者の苦悩と喜びそのものです。派手なアクション操作よりも、ガレージでの地道な調整や、自社製品が戦場で活躍する姿にカタルシスを感じる、職人気質なプレイヤーに向けた一作です。

本作は、2001年にテレビ東京系で放送されたフル3DCGテレビアニメ『RUN=DIM(ランディム)』を題材としています(ゲームはアニメ放送に先駆けて発売されました)。アイディアファクトリーと韓国のDigital Dream Studiosが共同制作したこのアニメは、2050年の近未来を舞台に、環境保護団体「グリーンフロンティア」と宇宙開発組織「JESAS」の対立を描いたSFロボット作品です。

RUN=DIM