『魔術士オーフェン』は、強力な魔術を駆使して呪われた島からの脱出を目指すアクションアドベンチャーで、2000年8月3日に角川書店からPlayStation 2で発売。原作の世界観をベースにしつつ、ゲームオリジナルのシナリオとリアルタイムアクションによる魔法戦闘を主軸に置いた作品です。
物語の舞台は、謎の霧に包まれた「カオス島」。偶然島に辿り着いたオーフェン、クリーオウ、マジクの3人が、島の中心に鎮座する巨大な城の謎と、島に隠された古代遺産を巡る戦いに巻き込まれる様子が描かれます。プレイヤーは主人公のオーフェンを操作し、フル3Dで構成されたフィールドを探索しながら、仕掛けられた数々の謎を解き明かしていく構成となっています。
戦闘システムは、状況に合わせて魔術を選択するリアルタイムアクション。オーフェンの代名詞である「我は放つ光の白刃」をはじめとする攻撃魔術、防御用の「我は築く太陽の壁」、さらに周囲を索敵する補助魔術などをボタンに割り当てて使用します。敵との距離や属性を考慮した使い分けが必要であり、原作さながらの詠唱と共に魔術を放つ演出が取り入れられている設計です。
シナリオはプレイヤーの選択によって分岐し、異なる展開を見せるマルチストーリー形式。それぞれのルートごとに異なるボスや謎解きが用意されており、島の正体に迫る過程が重層的に描かれます。キャラクターの声はアニメ版と同じ声優陣が担当しており、イベントシーンではフルボイスによる掛け合いが展開される仕様です。
『魔術士オーフェン』は、秋田禎信によるライトノベルシリーズ。かつての師であるアザリーを救うために旅を続ける魔術士オーフェンの冒険を描いたファンタジー作品で、漫画やアニメ、ドラマCDなど多角的なメディア展開が行われています。













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